車を売却するまえにあらかかじめ必要な書類を準備しておくと、買取りに出したお店との売却後のやり取りがスムーズに行えるだけでなく、査定額アップに繋がる可能性の高くなります。
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この記事では【車売却に必要なの書類と心得とくべきこと】を、車売却のプロがやさしくご紹介していきます。
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車売却書類を準備しておくメリット
これまでご紹介した自動車売却に必要な書類などを準備しておくことで、買取り店とのやり取りがスムーズになるのはもちろんですが、何よりも私たちが嬉しい買取査定額アップに繋がるからです。
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自動車買取り店は、車を買い取ることで利益を上げているわけではありません。
買い取った車を中古車市場に流通させる、つまり中古車として「売る」事で利益を得ています。
とはいえ、中古車として売るためには、売却した車のほかにこれからご紹介する名義変更書類が必要です。
この書類と車が揃って、はじめて買取り店は車を「売る」事ができます。
・中古車は基本的に時間の経過とともに価値が下がるので、早く流通させることで少しでも高く売れる
・早く必要書類と車を引き渡せば、買取り店は在庫を抱える時間とコストが少なくなる
つまり車買取店は、一日でも早く流通させることでより高い利益を確定させられるので、その分ユーザーへの買取り額も高く提示できるのです。
また、必要書類を前もって準備しておくことは、車を売却するわたしたちが本気で「車を売る意思がある」と捉えられます。
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よって、買取り店への売却、特に他社競合がいる前提の「一括査定サービス」を利用する際には、早い段階から高い買取り額の提示が期待できる、大きなアピールポイントとなります。
また、買取り店からの振り込みも、車と書類が揃わないと出金決済ができないため、あらかじめ書類を用意しておけば入金も早くしてもらえるメリットもあります。
知っておきたい車売却書類一覧
自動車は大きく分けて普通車(登録車)と軽自動車に分けられますが、それぞれ売却の際に必要な書類が違います。
■普通車を売却する場合
私たちが用意する6つのモノ
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証
・自動車税納税証明書
・リサイクル券
・実印と印鑑証明書
・振込口座の分かるもの
場合によって用意が必要な書類
・住民票
・住民票の除票
・戸籍の附票
買取り店が持参する書類
・委任状
・譲渡証明書
・承認請求書
・自動車税還付委任状
■軽自動車
私たちが用意する6つのモノ
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証
・自動車税納税証明書
・リサイクル券
・認印
・振込口座の分かるもの
買取り店が持参する書類
買取り店が持参する書類
・申請依頼書
・承認請求書
なぜ普通車と軽自動車で車売却書類が違うの?
軽自動車は、各市町村の軽自動車協会に「届出」することでナンバープレートと車検証が発行されます。
一方、普通車(登録車)は、国(国土交通省の各運輸支局)に「登録」された車の事を指します。
自動車としては一緒でも、法律上「財産」としては、実は全くの別物なのです。
よって、それぞれに応じて名義変更に必要な書類も異なっているというわけです。
自動車検査証(車検証)
車検証は、運転免許を持っている方なら誰しもが知っている書類だと思います。
車検証は道路を走る際に必ず携行しなければならないと定められているため、一般的には車の中に入れたままにされている方が多いと思います。
では、車検証とはどういった書類なのでしょうか。
車検証は、所有者や使用者が記載されている他、その自動車が検査時点(=車検時)に保安基準に適合していたことを証明するなど、その車に関する様々な情報が詰め込まれている公文書です。
買取り店の査定スタッフは、車検証を見る事で車の所有者や使用者の氏名・住所の他に車種・年式はもちろん、実は「型式指定番号」と「類別区分番号」から具体的なグレードまで把握する事ができます。
自賠責保険証
正式名称は「自動車賠償責任保険」で、俗に「強制保険」と呼ばれるものです。
車を運転する際は、「車検証」「運転免許証」と「自賠責保険証」の携行が義務付けられていますので、車検証と同じく車に入れたままにされている方がほとんどだと思います。
売却書類としての自賠責保険証の役割は、自賠責保険の証券が無いと名義変更や車検を通すことが「できない」点にあります。
注意点は、車を購入してから何度か車検をとった方の車検証ケースには、期限の切れた過去の自賠責保険証も入ったままになっている事が多く見受けられます。
有効期限を確認し、現時点で有効なものを車検証とともにクリップ等でまとめておくと査定もスムーズにしてもらえます。
自動車税納税証明書
毎年5月の初旬に送られてくる「自動車税納付書」ですが、こちらもキチンと納めていないと名義変更ができません。
自動車税納付書は、車検証や自賠責保険証と違い、車検ごとではなく郵送で毎年送られてくるものです。
なので、納めた後の「納税証明書兼領収書」を車の中ではなく自宅で保管されている方もいらっしゃると思います。
私の経験上でも、最も紛失されている方が多い書類でもあります。
余談ですが、売却契約後にユーザーの方の財布の中から見つかった事もありますので、自動車税納税証明書も、車を売却する際は車検証ケースに入れておくことをおすすめします。
リサイクル券
リサイクル券は、最初に自動車を購入した人が、前もってその自動車を適正に処分する費用を預託したことを証明する書類で、最初に購入したディーラー等から発行されるものです。
中古車情報サイトなどを見てみると「リ別」「リ込」といった表記を目にされた方も多いと思いますが、これは中古車の本体価格にリサイクル券の預託金が含まれているか否かを表しています。
リサイクル券もほとんどの場合は車検証ケースに入ったままで、一度も確認したことがない方もいらっしゃるかもしれませんので、一度確認し前述した車検証・自賠責保険証・納税証明書とクリップ等でまとめて車検証ケースに入れておきましょう。
実印と印鑑証明書2通(普通車のみ)
実印は、後述する「委任状」と「譲渡証明書」、「自動車税還付委任状」に押印するものです。
印鑑証明は、これらの書類に押印された印鑑が本人の物であることを証明するために必要な書類です。
いざ契約してから実印を探したり、後日印鑑証明を区役所等に取りに行くのではなく、予め準備しておき、すぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。
軽自動車の場合
名義変更の際に印鑑証明の提出義務や軽自動車税の還付制度が無いので印鑑証明書を用意する必要はなく、印鑑も認印で大丈夫です。
振込口座の分かるもの
一般的な買取り店に車を売却した場合、車と必要書類が揃った後に指定の口座に買取り金額が振り込まれます。
通帳などの、銀行名・支店名・口座番号が分かるものを準備しておきましょう。
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知っていて損をしない車買取側の情報もしっかりお伝えしましょう。
車売却に必要な書類(買取り店が持参する)
ここからは、買取り店のスタッフが持参してくれる書類を解説していきます。
基本的には私たち売却予定者は押印するだけの書類です。
とはいえ、その名称や意味を前もって知っておけば、安心して車の売買契約ができるので参考にしてください。
委任状(軽自動車の場合は申請依頼書)
委任状は、その名の通り売却した車の名義変更等の手続きを任せる意思を証明する書類で、実印を押印する書類です。
軽自動車の場合は、申請依頼書に認印を押印します。
多くの場合、住所・氏名の他、登録番号(ナンバープレート)や車台番号が空欄の委任状に押印するよう買取り店のスタッフにお願いされます。
一語一句正しくなけらば認められない
委任状は陸運支局に提出する、代筆の認められた「有印私文書」に当たります。
公的機関に提出するので、氏名の略字や住所の簡略表記は認められず、ともに提出する印鑑証明書と一字一句合致していなければなりません。
たとえば
・氏名であれば「髙田」さんを「高田」と書いてしまう
・住所であれば「東京都千代田区永田町1丁目7-1」ではなく、「東京都千代田区永田町一丁目7番1号」と記載する必要があります(※この住所は国会議事堂のもので、決して個人情報ではありません)
以上の理由のため、委任状は多くの場合は書損を無くすために、買取り店の専門事務スタッフが行います。
譲渡証明書(普通車のみ)
譲渡証明書は、間違いなく売却する車を譲り渡す証明書に当たり、陸運支局に提出する書類です。
委任状と同じく、空欄の書類に実印を押印します。
自動車税還付委任状(普通車のみ)
自動車売却契約の内容にもよりますが、車の買取り額には「自動車税」が含まれています。
納税証明書の項でも説明した通り、名義変更の際にはキチンと納税されている必要があります。
一部の輸出される車や市場価値がなく登録が抹消となる車は、買取り店もしくは次のユーザーに自動車税の権利が譲渡され、納められた自動車税から経過した「月額分」を差し引いた金額が還付されます。
実印を押印した自動車税還付委任状は、印鑑証明書とともに必要となる書類です。
自賠責保険承認請求書
自動車税と同様の仕組みで、次のユーザー等が抹消登録した場合に月割りで還付される際に必要な書類です。
車検が残っている車は、自賠責保険も同様に有効期限が残っています。
押印する印鑑は認印で構いません。
※場合によって必要な書類
- 住民票
- 住民票の除票
- 戸籍の除票
売却する車を購入した時の住所から引っ越しなどで住所が変わり、住民票を移動している方で、車検証上の住所は前の住所のままの場合、その履歴を証明できる公的な書類が必要となります。
一度だけの引っ越しであれば、区役所等でひとつ前の住所が記載された住民票を取得する事で証明できますが、複数回の引っ越しや市外からの移転、結婚等で姓が変わっている場合には複数の公的な書類が必要になる場合があります。
これらは複雑で売却するユーザーにより様々なので、売却先の買取り店スタッフに確認してから必要書類を集めるようにした方が賢明と言えます。
必要書類を紛失してしまった時の対処法
車を売却されるユーザーの方が用意する印鑑証明や住民票以外の書類は、そのほとんどが車検証ケースに入っている書類だと思いますが、中には紛失されている方もいらっしゃるかもしれません。
万が一紛失してしまった場合でも、正当な理由があれば再発行してもらえます。
以下にそれぞれの書類を紛失した際の問い合わせ先を一覧にしてまとめておきますので、お心当たりのある方は売却前にチェックしておいてください。
・車検証:車に付いているナンバープレートを管轄する陸運支局
・自賠責保険証:加入している保険会社の営業店(保険会社が不明な場合は車検を取った整備工場などに問い合わせ)
・自動車税納税証明書:都道府県税事務所
・リサイクル券:自動車リサイクルシステムのホームページで確認可能(http://www.jars.gr.jp/gus/exju0010.html)
車売却書類をしっかり準備して高額査定を狙おう
自動車を売却する際に必要な書類は、ほとんどが手元にあるはずです。
これらをすぐに取り出せるようしておくだけで、査定に来るスタッフに好印象を与え査定額のアップに繋がります。
印鑑証明等の書類も少しの時間を割いて区役所等に出向いたり、もしマイナンバーカードをお持ちならコンビニで簡単に取得できる地域もあるので、自動車の売却を検討されている方は前もって準備しましょう。
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