車を購入する前に知っておきたいリセールバリュー。やはり、車は買い替えがつきもの。
なぜなら、新車購入から5年でメーカー保証は切れますし、長く乗れば乗るだけ売却時の販売価格は下落が通説です。
だからこそ車を売却するときに高く売れるにはどうしたらいいの?と思う方も少なくないでしょう。
高く売れる車の条件
高く売れる車の3つの条件
- 世界的に台数の少ない希少車
- 常時需要のある人気車種
- 時代のニーズに合った人気車種
世界的に台数の少ない希少車(=コレクターズカー)
世界的に台数の少ない希少車(=コレクターズカー)中古車市場は、この記事をご覧になっている方が思っている以上にグローバル化が進んでいます。
最近のネット記事でも、「倉庫からから見つかった古い車がオークションで〇億円で落札」という類のものを目にした方もいらっしゃるかも知れません。
一例を挙げると、1966年から1973までの間に約750台生産された「ランボルギーニ・ミウラ」
当時の新車価格が日本円で約1200万円だった車が、2015年のRMサザビーズのモントレー・オークションにおいて1億6434万円で落札されました。
また、現在も新車のスーパースポーツカーブームは続いており、近日3億円以上で発売されるアストンマーチン・ヴァルキリーも、発表時点ですでに予定生産台数が完売という盛況ぶり。
このような車種は年数が経っても価値は下がらず、中には新車価格よりも高くなる可能性を秘めた車種も存在しています。
しかし、一般的な方々の収入では手が届く車とは言えず、リセールバリューのためだけに購入する事も現実的ではありません。
常時需要のある人気車種・ボディカラー
常時需要のある人気車種・ボディカラーに関しては、私は、車業界に携わるようになってから15年以上が経ちますが、安定して高値で取引されている車種は今も昔もそれほど変わっていません。
時代が変わっても、中古車市場で不動の人気を築いている車種が存在するのです。
ただ、高値で取引されると言っても、コレクターズカーのように新車価格を上回るようなものではありません。
中古車市場での「高い」という表現は、主に「他メーカーの同型・同クラスに比べて」高い価格であることを意味します。
代表的な車種は、ランドクルーザーやジムニーといった新車での人気と実用性・趣向性を両立している車が挙げられます。
また、ボディカラーによって価格が変わることは珍しくありません。
比較的好みの分かれない、ホワイト・ブラック・シルバーなどのグレー系のボディカラーは、査定額のプラス要素になっても減点要素になることはまずありません。
逆に、レッドやイエローと言った派手なボディカラーは、中古車市場では車種によってマイナス要素になることも覚えておきましょう。
時代のニーズに合った人気車種
時代のニーズに合った装備品と人気車種以前は高級装備品であったカーナビゲーションの普及は目覚ましいものがあり、車種やグレードによっては標準装備となっていたり、オプションで取り付けるユーザーも一般的になってきました。
当然、ナビゲーションの有無は査定額にも影響しており、特にメーカー純正のナビゲーションは査定額アップの重要な装備品となっています。
そして、近年のアクセルとブレーキの踏み間違い事故の多発により、衝突回避装置や歩行者保護用エアバックなどの装備も、査定でのプラス要素になります。
また、平成初期のホンダ・オデッセイや日産・エルグランド、トヨタ・エスティマなどのヒットで人気に火が付いたミニバンブームと、エクストレイルやハリアーなどで始まったSUVブームは現在も続いており、それまでファミリーカーの主流であったセダンは新車市場での存在感も、中古車としての需要も減っていきました。
需要(=人気)がなくなると、当然中古車としての価値も下がります。
裏を返せば需要のある車は、多少年式が古かったり走行距離が多くても人気のない車に比べ高い価値が付きます。
車が高く売れるにはワケがある
車に限らず、いつの時代にも流行(トレンド)があります。特に衣料(ファッション)業界は顕著です。
また、時代が変わっても、求め続けられる不朽の名作、時計でいえばROLEXのような価値が高まるモノもあります。
生活必需品である車においても同じで、やはり万人に求められる性能やボディカラーやトレンド車種も考慮して、車の購入検討をすることがおすすめです。
高く売るためにはただ買取店へ査定してもらうでは、希望の金額には到底及びません。